選挙と103万円の壁の話を子どもに伝えるために
NexGen O-live先日の衆議院選挙、ニュースでも話題になっていましたね。家の中で「政治なんて難しい」と感じる人も多いかもしれませんが、実は私たちの生活にとても身近なことが影響しています。今日は、その選挙の結果と、「103万円の壁」という仕組みについて、子どもにわかりやすく話すためのポイントをまとめてみました。
選挙ってなんのためにあるの？
まず、選挙というのは、私たちの国や地域をどう良くしていくかを決める人を選ぶための大事な仕組みです。国のリーダーや議員さんたちは、私たちの生活をもっと楽にしたり、困っている人を助けるためのルールを作る役目を持っています。
今回の衆議院選挙では、自民党という大きなグループ（政党）が、みんなの信頼を十分に集められず、過半数（国会で自分たちだけでルールを決められる人数）を取ることができませんでした。これが、選挙の結果が私たちにどう影響するかを考える大きなきっかけになりました。
「103万円の壁」ってなに？
さて、「103万円の壁」という言葉を聞いたことがありますか？これは、たくさんの家庭にとって大事な話です。たとえば、お母さんやお父さんがパートタイムで働いている場合、「年間103万円までなら税金がかからない」というルールがあります。このルールのおかげで、家計を助けるためにちょっとだけ働きたいと思う人が、税金を心配せずに働けるのです。
でも、103万円を少しでも超えると、税金がかかり始めたり、家族の中でお金の負担が増える場合があります。だから、「103万円を超えないように気をつけて働こう」とする人が多いんです。この壁を壊すために、もっと自由に働ける仕組みを作る動きが進んでいます。
選挙と壁がどう関係するの？
今回の選挙で、自民党が過半数を取れなかったことで、他の政党の提案も実現しやすくなりました。その中の一つが、「103万円の壁を壊そう」というアイデアです。この政策を強く訴えていたのが「国民民主党」という政党です。
この政党は、「みんなが自由に働けて、もっと手取りが増える社会を目指そう」と言っています。選挙で自民党が弱くなったことで、国民民主党のような政党の提案が注目され、実際に進み始めているのです。
子どもに伝えたいこと
この話を子どもに伝えるとき、次のような例えを使うと分かりやすいかもしれません。
「たとえば、学校の先生が一人でみんなのルールを決めていたら、みんなの意見が反映されないかもしれないよね。でも、みんなが手を挙げて『こうしたほうがいいんじゃない？』って意見を言える場があれば、より良い学校になるよね。それが今回の選挙で起こったことなんだよ。」
そして、103万円の壁の話はこうです。 「もし、アイスを作る工場で働いているお母さんが、103個まで作るのは大丈夫だけど、104個作ると急にお金を払わなきゃいけなくなるルールがあったら困るよね。『もっと作れるのに、なんでこんなルールがあるの？』って思うよね。そのルールを変えようという話が進んでいるんだよ。」
最後に
選挙で何が決まるか、そして私たちの生活にどう影響するかは、とても大事なことです。子どもたちが少しでも「政治って自分たちの未来を良くするためのものなんだ」と思えるきっかけになれば嬉しいですね。このエッセイが、そのお手伝いになれば幸いです。
