足し算・引き算、つまずかせない!

数字感覚を育てて、算数好きに導く


はじめに

「うちの子、ちゃんと計算できるかな?」「算数が苦手になったらどうしよう…」
そんな不安を抱える親御さんは、とても多いです。

実は、小学校に上がる前後の時期に
"数字に対する感覚"をどう育てるかで、
その後の算数力は大きく変わります。

今回は、
✅ 足し算・引き算にスムーズに入れる土台作り
✅ 無理なく楽しく学べるステップ
✅ つまずきを防ぐ親のサポート方法
を、具体的に紹介していきます!


1. 最初に必要なのは「数字感覚」だけ!

「とにかくドリルをやらせればいい」
そう思っていませんか?

でも実は、
数字をイメージできる感覚
これがないと、いくら計算を繰り返しても身につきません。

例えば、
「5は2と3に分かれる」
「8は5と3に分かれる」
こんなふうに、数字を自在に分けたり合わせたりできる感覚が、後のスムーズな計算に直結します。

🔹【参考データ】
スタンフォード大学の研究によると、幼児期に数字感覚を育てた子どもは、1年後の計算速度が2.1倍に向上したと報告されています。(Butterworth, 2005


2. 数字感覚を育てるために「遊び」を全力で!

数字感覚を鍛えるには、
最初は「遊び」がいちばん!

おすすめは

  • サイコロ2個を振って合計を競うゲーム
  • 指を使って「5を作ろう」ゲーム
  • 10玉そろばんを使った数遊び

ポイントは、
✅ 1個ずつ数えさせない
✅ まとまり(2+3で5、など)を感覚で覚えさせる

遊びながら数を操作する経験をたくさん積めば、自然と頭の中で数をイメージできるようになります。


3. 生活に「小さな計算」を散りばめる

特別な教材や机はいりません。
日常生活が、最高の教材です!

たとえば

  • おやつを取り分けるとき:「クッキー8枚を3人で分けるとどうなる?」
  • 階段を上るとき:「今3段目、あと何段?」
  • 買い物のとき:「100円で2個買ったら、おつりはいくら?」

子どもは、遊びの中で自然と数を使い、数に親しみを持つようになります。

🔹【参考データ】
国立教育政策研究所の調査では、生活に数字を取り入れた子どもたちは、計算理解度が通常学習の約1.5倍高かったと報告されています。


4. 足し算・引き算の「正しい順番」

本格的に足し算・引き算を教えるときも、焦りは禁物です。
この順番を守ると、つまずきを防げます!

① 数の分解と合成だけに集中(例:6=1+5、7=4+3)
② 具体物(おはじきやブロック)で目に見える数を操作
③ 頭の中でイメージできるようにする(暗算ごっこ)
④ 最後にプリントや数字だけの練習へ

いきなり数字の羅列に飛び込ませない。
このステップを踏めば、数字が「意味あるもの」としてしっかり理解できるようになります。


5. 正解より「考えた過程」を褒めよう

答えが合っているか、間違っているか。
それよりも大事なのは、「どう考えたか」

「どうやってその答えを出したの?」
「どんなふうに考えたの?」
と聞き、プロセスを認めてあげましょう。

間違えてもOK。
考える力を育てることが、学びの本質です。

🔹【参考データ】
ハーバード大学の研究では、「思考過程に注目する指導」を受けた子どもは、問題解決能力が1.8倍に向上したとされています。


6. ドリルだけに頼らないで!

ドリルを何十枚もやらせれば上手くなる?
答えはNO。

ドリルを大量にやるだけだと、
子どもは「考えずに作業するモード」に入りがちです。

それよりも、
✅ 生活の中での数遊び
✅ 数のまとまりを楽しむ体験
これをたっぷりさせてあげてください。

ドリルは、あくまで「補助的に」使えば十分です。


7. 目指すのは「楽しい!」という気持ち

速さや正確さは、あとから自然についてきます。
一番大事なのは、

「数って楽しい!」
「計算って面白い!」

この気持ちを育てること。

怒らず、競わせず、
できた喜びを一緒に味わいましょう。

子どもが心から算数を好きになるために、
親ができる最高のサポートです。


まとめ

足し算・引き算をスムーズに学ばせるには、
「数字感覚を育てる」ことが何よりも大切です。

焦らず、生活に数を取り入れて、
遊びながら楽しく学んでいきましょう。

子どもの「できた!」に寄り添うあなたのサポートが、
きっと大きな自信と未来につながります✨

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