「好き・得意・向いてる」の違いを知ると、就活がうまくいく理由
「やりたいことが分からない」
「自己分析ってどうやるの?」
「“好き”って、仕事にしていいの?」
──そんな声、毎年聞こえてきます。
就活が本格化する前に、「好き・得意・向いてる」の違いを知っておくことは、自分らしいキャリアを築くうえでとても重要です。
この3つ、似ているようで実は全く違う。しっかり整理すると、自分に合った仕事がグッと見えてきます✨
「好き・得意・向いてる」ってどう違うの?
まず、用語の定義を整理してみましょう。
- 好きなこと:やっていて楽しい、気分が上がる。例:旅行、カフェ巡り、SNS。
- 得意なこと:人より上手にできる、評価されやすい。例:文章を書く、整理整頓、話を聞く。
- 向いてること:無理なく続けられる、自分に合っている。例:同じ作業でも苦にならない、人と接するのが苦じゃない。
つまり、
💡「好き=感情」「得意=能力」「向いてる=性格・環境」とも言えます。
そして就活では、この3つのバランスが大切。重なり合う部分を探すことで、“あなただけの強み”が浮かび上がってくるのです。
「好き」を仕事にしていい?ちょっと待って!
「好きなことを仕事にしたい」という気持ちは、もちろん素敵です。ですが注意したいのは…
好き=必ずしも向いてるわけではないということ。
たとえば「ゲームが好きだからゲーム業界へ」と進んだ人が、現場で納期に追われて体調を崩したり、「自分の好きなゲームを作れない」と苦しんだり…。現実とのギャップに悩む人も多いのが現実です。
「好き」はモチベーションの火種。でも、それだけに頼るのは少し危ういんです。
“得意”に目を向けると、意外な強みが見つかる
一方で、「得意なこと」は結果につながりやすく、評価もされやすい分野。
たとえば、「人の話を聞くのがうまい」と言われたことがあるなら、それは面接官や営業、採用担当としての適性に繋がるかもしれません。
自分では当たり前すぎて気づかないことも、他人から見ると貴重な“武器”です。
✅ 得意なこと=成果が出やすい
✅ 他人のフィードバックにヒントあり
“向いてる”は実は後からわかる
“向いてる”ことは、意外と最初からはわかりません。
たとえば、アルバイトで「人と話すのが楽しい」と感じたとか、「長時間のPC作業でも集中できる」といった経験があれば、それが“向いてる”ヒントです。
長く続けられるかどうか、ストレスが少ないかどうか。
これは経験してみないと見えてこないものです。
つまり、“向いてる”は“好き”とも“得意”とも違っていて、自分の性格や体質に合う「自然にできること」なんです。
自己理解は、3つの視点で深まる
自分の特性を知るには、この3つの視点で振り返るのが効果的です。
- 感情:どんなときにワクワクした?逆にイライラした?
- 他人の評価:どんなときに褒められた?どんな頼まれごとが多かった?
- 経験:何にハマって、何が続かなかった?その理由は?
こうして具体的に言語化すると、自分でも気づいていなかった傾向が見えてきます✨
“自分軸”が見えてくると、就活は怖くない
この3つ──「好き・得意・向いてる」を言語化すると、自己PRや志望動機もブレにくくなります。
たとえば、
「私は人の話を聞くのが得意で、長時間でも集中できるので、カスタマーサポートの仕事に向いていると感じました」
こんな風に、**説得力のある“自分軸”**が見えてくるんです。
次回は、「理想の1日から逆算する企業選び」をテーマに、さらに一歩進んだ就活の考え方を紹介しますね。
最後にひとこと
“好き”だけじゃ足りない。“得意”だけじゃつまらない。“向いてる”だけじゃ物足りない。
だからこそ、この3つをバランスよく整理することで、あなただけのキャリアが始まります🌱
焦らず、ゆっくりで大丈夫。あなたのペースで、自分らしい道を見つけていきましょう。