5歳児健診は何をする?問診前に残す4つのメモ

5歳児健診は何をする?問診前に残したい4つのメモ

「5歳児健診の案内が届いたけれど、何をするんだろう」。問診票に「普段のお子さんの様子」とあっても、家と園では様子が違うことがあり、どう書けばよいか迷うかもしれません。

何かを上手に書こうとするより、実際に見たことと、まだ分からないことを分けるのが出発点です。対象になるか、当日はどんな流れかも含めて確認しましょう。

5歳児健診は、子どもの健康や育ちを確認し、必要な相談や支援につなぐための機会です。対象年齢・申込方法・問診や診察の流れは自治体によって違うので、まず住んでいる市区町村の案内を確認してください。問診前には、①家庭での様子、②園での様子、③困る場面と助かった工夫、④健診で聞きたいこと、の4つを短く書き出しておくと、気になることを伝えやすくなります。

先に使える「4つのメモ」を用意しました。これは自治体の問診票を置き換えるものではなく、何を書こうか迷ったときの下書きです。表にある文章はすべて考え方を示す架空の例です。

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メモすること何を書けばよい?架空の記入例避けたい書き方
① 家庭での様子遊び、会話、身支度など、実際に見た場面夕食前の片づけは時間がかかるが、次にすることを知らせると動ける日もある「注意力がない」などの決めつけ
② 園での様子先生から聞いて確認できたこと。未確認ならそのまま「集団遊びに参加している」と先生から聞いた。長い説明のときの様子は未確認「園でも同じはず」と推測する
③ 困る場面と助かった工夫いつ困り、どう関わったら変化したか帰宅後の予定変更で泣くことがある。5分前に伝えると落ち着きやすい困ることだけを列挙する
④ 健診で聞きたいこと専門職に確認したい質問を1~2個家と園で様子が違うときは、どちらの情報を伝えればよい?自分で病名や理由を決める

そのまま書き写せる、4行メモ

① 家庭で見たこと:________
② 園で聞いて確認できたこと(未確認なら空欄):________
③ 困る具体的な場面/助かった工夫:________
④ 健診で聞きたいこと:________

日付や「週に何回くらい」などを覚えている範囲で添えても構いません。書けない欄があっても問題ありません。

01 / 案内

対象を確かめる

何歳の子が対象で、通知や申込が必要か確認する。

たとえば住んでいる自治体の公式ページを見る。

02 / 記録

4つに分けて書く

家庭と園の事実、困りごと、聞きたいことを混ぜない。

たとえば困った日だけでなく、うまくいった助け方も残す。

03 / 相談

次につなげる

結果を一人で判断せず、必要な相談先を確かめる。

たとえば「次は誰に、いつ聞けばよいですか」と尋ねる。

5歳児健診では何をする? 健康や育ちを確認し、相談につなげる

5歳児健診は、子どもの健康状態や成長・発達の様子を確認し、子育てや園生活、就学に向けて必要な相談につなげる取り組みです。問診や身体計測、医師の診察、必要に応じた専門職との相談などが行われます。ただし、実際の内容は自治体の方法によって異なります。

たとえば神戸市では、指定医療機関で問診・内科診察・身体計測などを受け、生活習慣や育児の相談もできます。一方、姫路市のモデル事業では、先に家庭などのアンケートがあり、その結果を踏まえて集団健診の案内が送られます。どちらか一方が全国共通の形というわけではありません。

「5歳ならこれができるはず」と子どもを採点するためのテストではありません。困る場面がある場合も、子どもの様子を具体的に伝え、必要な支えを相談することに意味があります。健診が気になるからといって、この記事だけで発達の状態や病名を判断することはできません。

5歳児健診は全員対象? まず住んでいる地域の方法を確認する

国の説明では、市区町村に実施義務がある乳幼児健診は「1歳6か月児」と「3歳児」です。5歳児健診は国が実施の広がりを支援していますが、現時点で全国どこでも同じ方法で受ける健診ではありません。対象年齢や通知、申し込みの要否は、住んでいる市区町村で確認します。

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自治体の例2026年の案内方法対象で気をつけたいこと確認する先
姫路市500人を抽出し、アンケート後に必要な子などへ集団健診を個別案内対象は2026年度中に満5歳となる年中児の抽出者。全員が集団健診へ進むわけではない姫路市の公式案内
神戸市対象者に個別通知。指定医療機関で受診2026年度は10月1日以降に5歳になる子が対象。誕生日の前月に案内神戸市の公式案内
川口市対象者が申し込む方式全員必須の健診ではない。年齢や申込時期の条件を確認川口市の公式案内

案内が来ないときは、すぐに「対象ではない」「相談できない」と決めず、自治体の母子保健担当に確認してください。地域によっては申込制で、別の相談窓口が設けられていることもあります。

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確認する先調べておきたいこと書き残すこと
市区町村の公式案内対象年齢・通知・申込の要否公式ページ、締切、問い合わせ先
届いた案内・問診票紙かアプリか、何をいつ提出するか提出期限、持ち物、結果の受け取り方
母子保健などの相談窓口対象外・未通知でも相談できるか窓口名、連絡方法、聞きたい内容

この表は全国共通の申込書ではなく、住んでいる地域の正しい手順を確認するためのメモです。手続きは必ず自治体の正式な案内に従ってください。

問診票には何を書く? 「できる・できない」だけにしない4つのコツ

① 家庭で見たことを、場面と一緒に書く

「片づけが苦手」とだけ書くより、「夕食の前は遊びを終えるのに時間がかかる」「次にすることを伝えると動きやすい」など、見たことをそのまま書く方が状況を伝えやすくなります。毎回起こるのか、疲れた日だけなのか、分かる範囲の頻度も参考になります。

② 園の様子は、先生から確かめたことだけにする

家庭と園では、相手や時間の流れが違います。園について分からないことを無理に埋めず、「先生から聞いた」「まだ確認していない」を分けて残します。園へ聞くときも、子どもの健康情報を誰にどこまで共有するかは、家庭と園の必要な範囲で確かめてください。

③ 困ったことと、助かった工夫をセットにする

泣いた、時間がかかった、言い合いになったなどの場面だけでなく、どんな声かけや環境なら過ごしやすかったかも書いておきます。「事前に知らせると落ち着いた」「一度休むと戻れた」のような記録は、相談のときに家庭で試せることを一緒に考える手掛かりになります。

④ 健診で聞きたいことは1~2問に絞る

「家でどんな声かけを試せますか」「園と家庭の様子が違うときは、どちらも伝えてよいですか」など、専門職へ質問したい形にしておくと話しやすくなります。気になることが多い場合は、まず一番困っている場面から始めて構いません。

なお、この記事のメモはあくまで補助です。実際の問診票では、自治体が指定する質問と対象の場面に沿って、分かる範囲を正確に答えます。答えをよく見せたり、心配な部分だけを強調したりする必要はありません。

家と園で様子が違ったら、どちらを答えればいい?

「家では切り替えが難しいのに、園では集団遊びに参加できている」と聞くこともあります。どちらかが間違っていると決める必要はありません。いつ、どこで、誰から確認した情報かを分けて伝えれば、違いそのものが相談の材料になります。

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分けるもの書ける事実まだ分からないこと相談で聞きたいこと
家庭帰宅直後、次の行動へ移るのに時間がかかる日がある疲れや空腹との関係は未確認家庭で試せる声かけは?
園先生から「集団の遊びには参加している」と聞いた急な予定変更の場面は聞いていない園と家庭の違いはどう伝える?

※具体例は架空です。実際に確認できないことを園の発言として書かないでください。

姫路市のモデル事業では、在籍園のアンケートは保護者が同意した場合に実施されます。これも各自治体に共通するルールと決めつけず、どの情報が誰に伝わるかは、届いた説明や担当窓口で確認しましょう。

10月7日のニュースは「5歳児健診が全国で始まった」話ではない

2026年10月7日15時、母子モ株式会社は、兵庫県姫路市で5歳児健診モデル事業に「ひめっこ手帳」のデジタル問診機能を使えるようになったことを発表しました。発表は10月7日ですが、対象者へのアンケートは10月1日から始まっています。10月7日に全国の5歳児健診が新設されたという意味ではありません。

姫路市では、2026年度中に満5歳となる子ども(2021年4月2日~2022年4月1日生まれ)の中から500人を無作為抽出。保護者のアンケートと、同意があれば園からの情報を参考に、必要な子どもなどへ集団健診の個別案内を送ります。集団健診の案内は11月初旬ごろ、実施は12月の予定です。最初のアンケートに答えた全員が集団健診へ行く形ではありません。

案内された保護者はアプリで問診に回答・提出でき、健診結果の一部も確認できます。ただし、紙の母子健康手帳は引き続き使います。姫路市の別の公式案内では、健診結果はこれまでどおり紙の母子健康手帳にも記載されると説明されています。

プレスリリースの「母子モ初」は、同社の導入自治体・サービスに関する表現です。「日本初の5歳児健診」「全国すべてアプリ入力になった」と受け取らないようにしましょう。姫路市以外の家庭は、住んでいる自治体の案内を確認してください。

5歳児健診と「就学時健康診断」は同じもの?

名前や時期が近くても、別の健診です。5歳児健診は子どもの健康や発達、育児に関する相談と支援につなぐ取り組み。一方、就学時健康診断は小学校入学前に市区町村の教育委員会などから案内される、学校保健に基づく健診です。

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確認したいこと5歳児健診就学時健康診断
主な目的健康や育ちを確認し、必要な相談や支援につなげる小学校入学に向けて健康状態などを確認する
担当・案内自治体の母子保健担当など。実施方法は地域差がある市区町村の教育委員会などから就学前に案内される
受け方抽出・個別通知・申込制など地域により違う就学時の案内に指定された日程・場所等を確認する

一方を受けたからといって、もう一方の案内を省略してよいとは限りません。案内が届いたらそれぞれの目的と手続きを確認します。

健診のあと、気になることがあったら? 対象外でも相談できる?

健診後に「もう少し様子を見ましょう」「専門の人へ相談しましょう」と説明されたときは、その一言だけで意味を決めつけず、次の確認先を聞いておきます。気になる点があっても、この記事では結果から特性や病名を判定しません。

相談の場では、次の3つをそのまま聞いてみる方法があります。

  1. 「今日、確認できたことは何ですか?」どの場面についての説明なのか、具体的に尋ねる。
  2. 「次は誰に、いつ相談すればよいですか?」窓口、予約の必要性、時期を確認する。
  3. 「家庭や園で共有しておくとよいことはありますか?」子ども本人の状況と意思を尊重し、共有する範囲を確かめる。

姫路市は、モデル事業の対象外だった家庭にも、在籍園、こどもの未来健康支援センター、保健センター、就学に関する相談先を案内しています。ほかの自治体でも、健康・発達・育児の心配があれば、母子保健窓口やかかりつけの医療機関などへ相談できます。症状や緊急の心配があるときは、次回の健診まで待たずに医療機関へ連絡してください。

普段の関わり方を別の角度から考えたいときは、公開済みの関連記事「過干渉と放任の違いは?子どもとのちょうどいい距離感を考える」も参考にできます。ただし、育児記事は医療相談の代わりにはなりません。

よくある質問

5歳児健診は、全国の子ども全員が受けるものですか?

現時点で全国一律に同じ方法で受ける健診ではありません。自治体ごとに、対象・通知・申し込みの要否が異なります。住んでいる市区町村の母子保健担当の案内を確認してください。

問診票には「できないこと」だけ書けばよいですか?

困ることだけでなく、できていること、どんな場面で困るか、役立った工夫も伝えると状況が分かりやすくなります。ただし、正式な問診票では自治体の設問に正確に答え、良く見せるために隠したり、病名を自己判断したりしないでください。

家と園で様子が違うときは、どちらを書けばよいですか?

両方の情報を区別し、確認できた範囲で伝えます。設問が「家庭で」「園で」と指定している場合はその指示に従い、違いについて気になることを相談してください。園で未確認のことを想像で埋める必要はありません。

5歳児健診と、入学前の就学時健康診断は同じですか?

別の健診です。5歳児健診は健康や発達の確認と支援につなぐ取り組み、就学時健康診断は小学校入学に向けた学校保健の健診です。それぞれの案内を確認してください。

まとめ:うまく答えるより、今の様子を相談に使える形で残す

5歳児健診は子どもの健康や育ちを確認し、必要な支援を考えるきっかけです。まず自治体の公式案内で対象と受け方を確かめ、問診前には家庭・園の様子、困る場面と工夫、聞きたいことを4つに分けてみましょう。

家と園で様子が違っても、無理に一つの答えにそろえる必要はありません。確認できた事実とまだ分からないことを分け、気になる点は専門職と相談します。

今日の準備は、上の「4行メモ」に家庭で見た場面を一つだけ書くことから。園の様子が未確認なら空欄のままで大丈夫です。 4行メモに戻る ↑

出典・確認日

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