年間休日120日は多い?土日休みの求人を比べる5つの確認ポイント

年間休日120日は多い?土日休みの求人を比べる5つの確認ポイント
求人票に「年間休日120日」「土日休み」とあると、休みが十分にありそうに見えます。でも、祝日は休めるのか、土曜出勤はないのか、有給休暇は120日に含まれるのかまで考えると、数字だけでは決めきれません。
休みは多いほどよいと考える前に、自分が休みたい曜日や、生活の予定を立てやすい働き方なのかを確かめてみましょう。
年間休日120日は、会社があらかじめ休みと定めた日が年間120日あるという目安です。ただし、休む曜日、祝日や年末年始の扱い、休日出勤、シフト、1日の勤務時間までは、この数字だけでは分かりません。求人を比べるときは「何日休めるか」だけでなく、「いつ休むか」「予定どおり休めるか」「有給休暇を別に取れるか」まで確認します。
年間休日・土日休み・有給休暇を最初に分けよう
最初につまずきやすいのは、休みに関する言葉を一つの数字として比べてしまうことです。次の表のように分けると、求人同士を同じ見方で比べられます。
| 求人で見る言葉 | 分かること | まだ分からないこと | 次に見る場所 |
|---|---|---|---|
| 年間休日120日 | 会社が定める年間の休日数の目安 | 何曜日か、祝日を含むか、休日出勤の頻度 | 休日欄、会社カレンダー |
| 土日休み | 通常の休日が土曜・日曜である可能性 | 毎週なのか、繁忙期に土曜出勤があるか | 完全週休2日、会社カレンダー等の補足 |
| 週休2日・完全週休2日 | 週の休日の置き方を示す表現 | 曜日、例外、シフトの周期 | 募集要項の定義、面接での確認 |
| 年次有給休暇 | 条件を満たした後、休日とは別に取る休暇 | 付与日数、取りやすさ、計画的付与の有無 | 労働条件、取得実績、申請方法 |
| 特別休暇 | 慶弔、夏季、リフレッシュなど会社独自の休暇 | 有給か無給か、取得条件、年間休日に含むか | 休暇制度の詳細 |
厚生労働省は、休日について「毎週少なくとも1回、または4週間を通じて4日以上」を使用者が与える必要があると説明しています。一方、年間休日120日は、すべての会社に一律に求められる法定日数ではありません。120日を超えているかだけで、働きやすさや法令順守を決めないようにしましょう。
また、年次有給休暇は、もともと労働義務のない所定休日に重ねて使うものではありません。「年間休日120日」と「有給休暇10日」を同じ欄で足す前に、休日と休暇を分けて確認する必要があります。
01 / 日数
内訳を見る
年間休日の合計だけでなく、何を足して120日になるかを確かめる。
たとえば土日、祝日、夏季、年末年始を分けて書く。
02 / 曜日
休む日を見る
土日固定、曜日固定、シフトのどれが生活に合うかを考える。
たとえば家族の予定、通院、学習時間と重ねてみる。
03 / 実際
運用を聞く
休日出勤、振替、シフト確定日の実際を確認する。
たとえば直近の例と、振替休日を取る時期を聞く。
年間休日120日はどんな働き方?カレンダーに置いて考える
年間休日120日なら、365日の年で会社が定める勤務日は単純計算で245日です。ただし、これは勤務日の配置を示す計算ではありません。毎週土日が休みの会社もあれば、シフトで週ごとに休む曜日が変わる会社、祝日の一部が勤務日になる会社もあります。
「120日なら土日祝が全部休み」と決めつけず、次の順でカレンダーに置きます。
- 毎週の基本の休日を見る。土日固定か、曜日固定か、シフトかを書きます。
- 祝日の扱いを見る。原則休みか、出勤日か、振替があるかを書きます。
- 会社独自の休みを足す。夏季・年末年始・会社指定日を確認します。
- 有給休暇を別欄にする。年間休日に含まれない休暇と特別休暇を分けます。
- 休日出勤の運用を見る。頻度と、代休・振替休日をいつ取るかを確認します。
「年間休日120日、土日休み」と書かれていても、年数回の土曜出勤と会社指定の休みを組み合わせて120日になる場合があります。反対に、土日固定ではなくても、平日に連休を取りやすいシフトが生活に合う人もいます。人気の言葉に合わせるのではなく、自分の予定や体力の回復に合う休み方かを考えましょう。
求人票で確認したい5項目
1.年間休日の内訳
「120日」という合計だけでなく、週の休日、祝日、夏季、年末年始、会社指定日のどれでできているかを見ます。内訳が求人票にないときは、会社カレンダーの有無を確認します。応募前に分からなければ「未確認」と残せば十分です。
2.休日の固定性とシフトの決まり方
家族との予定、通院、学習などで土日固定を希望するなら、曜日の固定性は大切です。シフト制なら、希望休をいつまでに出すか、月の休日数、連休の取り方、夜勤明けの扱いを確認します。「シフト制=休みにくい」と一括りにせず、決まり方を見ます。
3.休日出勤と代休・振替の実際
繁忙期やイベント対応で休日出勤がある職種もあります。確認したいのは「ある・ない」だけではありません。直近の例、頻度、誰が対応するか、代休や振替休日をいつ取るかまで聞くと、予定の立てやすさが見えます。
4.1日の所定労働時間と残業
休日数が同じでも、1日7時間30分の会社と8時間の会社では年間の所定労働時間が変わります。始業・終業、休憩、残業の実績や繁忙期も生活に影響します。「休日日数」と「働く日の長さ」を別々に比べましょう。
5.有給休暇と特別休暇の使い方
付与日数だけでなく、半日・時間単位で使えるか、申請の時期、計画的付与の有無、部署別の取得状況を確認します。取得率が示されていても、自分が応募する職種・勤務地と同じ集計かは分かりません。数字がなければ悪いと決めつけず、確認先を増やします。
架空例:A社とB社を同じ表で比べる
以下は比較方法を示すための架空の例です。実在する企業の制度や、どちらがよい会社かを示すものではありません。
| 比べる項目 | A社(架空) | B社(架空) | 次に確かめること |
|---|---|---|---|
| 年間休日 | 120日 | 125日 | 内訳と会社カレンダー |
| 基本の休み | 土日。年3回土曜出勤あり | 月10日前後のシフト制 | 連休と希望休の決まり方 |
| 祝日 | 原則休み | 勤務日の場合あり | 振替の有無と時期 |
| 勤務時間 | 9:00~18:00、実働8時間 | 8:00~20:00の間で実働7時間30分 | 残業と繁忙期 |
| 休日出勤 | 繁忙期に可能性。翌月までに振替 | 月1回程度の当番。平日に振替 | 直近の例と対象者 |
| 有給・特別休暇 | 有給は年間休日と別。夏季休暇は会社休日 | 有給は年間休日と別。希望休は月3日まで申請可 | 取得方法と申請期限 |
土日固定が譲れない人にはA社が合うかもしれません。一方、平日の通院や役所の用事を優先したい人にはB社のシフトが合う可能性があります。125日だからB社が必ず上、土日だからA社が必ず上、とは言えません。
表を作る目的は点数を付けることではなく、「自分にとって大事な違い」と「まだ分からないこと」を分けることです。
記入例:土日固定を優先したい人
- 譲れないこと
- 家族と週末の予定を合わせたいので、毎週土日固定を優先する。
- 確認できたこと
- A社は土日休みだが、年3回の土曜出勤がある。
- まだ分からないこと
- 土曜出勤の日程と、振替休日が固定されているか。
- 次に聞くこと
- 直近1年の土曜出勤日と、振替休日の取り方を教えてください。
10月9日の調査で分かったことと、分からないこと
2026年10月9日にビューイング株式会社が公表した集計では、同社の就活エージェントで9月14日から10月9日までに面談した27卒・28卒119人の記録が対象です。休みの取り方に回答した102人のうち71.6%が「土日休みのみ」を希望し、年間休日に回答した103人のうち89.3%が120日以上を希望していました。転勤に回答した110人では、60.9%が「転勤NG」でした。
この数字は、就活生全体の割合ではありません。回答者は特定の就活エージェントへ面談を申し込んだ学生で、設問ごとの人数も異なります。「120日以上を希望すること」と「実際にその会社で無理なく休めること」も別です。
調査結果は、人気条件をそのまま自分の正解にするためではなく、「なぜ土日休みが必要か」「120日の内訳で譲れないのは何か」を考えるきっかけとして使います。
面接や説明会で、休日条件を自然に確認する聞き方
休日について聞くことは、入社後の働き方を確認する自然な行動です。「休みは多いですか」だけでは答えが曖昧になりやすいため、求人票で確認できた内容を前置きし、足りない部分を具体的に聞きます。
そのまま使える質問例
募集要項では年間休日120日、土日休みと拝見しました。祝日と年数回の土曜出勤は、会社カレンダーでどのように決まりますか。
この職種で休日出勤が発生するのは、直近ではどのような時期でしたか。振替休日はいつ頃取ることが多いでしょうか。
シフトはいつ確定し、希望休や連休はどのような手順で相談しますか。
有給休暇の取得状況は、応募職種や配属予定の部署で分かる範囲がありますか。
一度の回答だけで職場全体を決めつけず、募集要項、会社カレンダー、複数の社員の説明、内定時の労働条件を照らし合わせます。説明が変わった場合は、時期や配属先の違いなのかを確認しましょう。
今日できる3ステップ
- 気になる求人を2件だけ選ぶ。年間休日、休日の曜日、1日の勤務時間を一行にします。
- 休日と休暇を分ける。有給休暇、特別休暇、休日出勤は別欄にし、書かれていない項目へ「未確認」と記します。
- 譲れない理由を一文にする。たとえば「家族と週末を合わせたいので、毎週土日固定を優先する」と書きます。
条件を全部そろえる必要はありません。まず「譲れない1項目」と「比べたい2項目」に絞ると、求人の数が多くても判断を残しやすくなります。
よくある質問
年間休日120日なら、有給休暇を含めて130日休めますか?
必ず130日になるとは言えません。年間休日は会社が定めた休日、有給休暇は所定労働日に取得する休暇で、基本的に別のものです。付与日数、入社時期、計画的付与、実際の取得状況は会社や本人の条件で異なるため、募集要項と労働条件を確認してください。
「土日休み」と「完全週休2日制」は同じですか?
同じとは限りません。完全週休2日でも休日が土日とは限らず、土日休みと書かれていても例外の土曜出勤がある場合があります。求人内で使われる言葉の定義、会社カレンダー、例外の有無を確認しましょう。
年間休日が多い会社を選べば後悔しませんか?
休日数は大切な比較項目ですが、それだけでは決まりません。1日の勤務時間、残業、通勤、休日の固定性、仕事内容、配属、給与なども生活に影響します。休日数を「譲れない条件」にするなら、ほかに比べたい条件を2つだけ加えると考えやすくなります。
休日について面接で聞くと、意欲が低いと思われませんか?
求人票で読んだ内容を示したうえで、会社カレンダーや職種別の運用を具体的に尋ねれば、入社後の働き方を確かめる質問になります。確認したいことをすべて一度に聞かず、選考段階に合わせて整理する方法もあります。
まとめ:120という数字を、自分の一週間に置き直そう
年間休日120日は、求人を絞る便利な目安です。ただし、休む曜日、祝日、休日出勤、シフト、1日の勤務時間、有給休暇の取り方までは表しません。
求人を見つけたら、「年間休日の内訳」「休日の固定性」「休日出勤と振替」「1日の勤務時間」「有給・特別休暇」の5項目で比べます。そのうえで、自分が土日休みや連休を必要とする理由を一文にします。
今日の一歩は、気になる2社を一つの表に並べ、分からない欄へ「未確認」と書くことです。数字で決めきれない部分が、次に聞く質問になります。
あわせて読みたい
出典・確認日
- ビューイング株式会社「就活生の6割が『転勤NG』、7割が『土日休み』を希望」(2026年10月9日18:50公開、2026年10月12日確認。調査期間2026年9月14日~10月9日、27卒・28卒119人の面談記録)
- 厚生労働省「労働時間・休日」(2026年10月12日確認)
- 厚生労働省「年次有給休暇をとる条件は?パート労働者でももらえますか?」(2026年10月12日確認)
※本記事は一般的な情報整理を目的としています。個別の契約条件は、求人票・募集要項・労働条件通知書・就業規則などで確認し、不明点は採用担当者や公的な相談窓口へご相談ください。


