SPI ことわざ対策|本当に出る?出題範囲・熟語との違いを解説

言語問題の出題内容と語句の意味の対策
「SPIでことわざは出るの?」「熟語やことわざをどこまで覚えればいい?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。
SPIの言語対策では、ことわざだけを大量に丸暗記するより、言葉の意味や語句同士の関係を理解することが大切です。
まずは、SPIでことわざがどのように扱われるのかから確認していきましょう。
SPIでことわざは本当に出る?
SPI公式では、言語分野の代表的な問題として「二語の関係」「語句の意味」「文の並び替え」「長文読解」などが紹介されています。
ことわざは、独立した出題分野としては示されていません。
そのため、SPI対策では「ことわざを何百個も覚える」ことを最優先にするよりも、語句の意味や言葉同士の関係を理解する対策を優先する方が取り組みやすいでしょう。
ただし、ことわざや四字熟語を知っておくことは、語彙力を高めるうえで役立ちます。
単純に意味だけを丸暗記するのではなく、
- どのような意味なのか
- どんな場面で使うのか
- 似た意味の言葉は何か
- 反対の意味を持つ言葉は何か
まで関連づけて覚えておくと、言語問題にも対応しやすくなります。
1.キーワードから意味をつかむ
語句の意味を問われたときは、覚えている説明文をそのまま思い出そうとするのではなく、その言葉から連想できる短いキーワードを考えてみましょう。
たとえば「一石二鳥」であれば、
「一つの行動」+「二つの成果」
というイメージです。
ここから、
一度の行動で二つの利益や成果を得る
という意味につなげられます。
例題
「一石二鳥」の意味として最も適切なものを選びなさい。
A.一つの行動で二つの成果を得ること
B.二羽の鳥が仲良く飛ぶ様子
C.石を投げて鳥を脅かすこと
D.一つの成果を得るために二回努力すること
解答のポイント
「一石二鳥」は、一つの行動によって二つの利益や成果を得ることを表します。
したがって、正解はAです。
長い説明文のまま覚えるのではなく、
一石二鳥=一度で二つの成果
と短く置き換えておくと、意味を思い出しやすくなります。
2.似た意味・反対の意味を関連づける
語彙は一つずつ独立して覚えるよりも、似た意味の言葉や反対の意味の言葉とセットで整理すると理解しやすくなります。
「この言葉は何を意味するのか」だけでなく、
「近い意味の言葉は何か」
「反対の意味なら何になるか」
まで考えてみましょう。
例題
次の語句の意味として最も適切なものを選びなさい。
「画竜点睛」
A.最後に大切な仕上げを加えること
B.慎重に様子を見ること
C.物事を途中でやめること
D.表面だけを整えること
解答のポイント
「画竜点睛」は、物事を完成させるための最後の重要な仕上げという意味です。
したがって、正解はAです。
画竜点睛=完成・仕上げ・最後の重要な部分
というように、関連する言葉をまとめて覚えると意味を思い出しやすくなります。
3.場面やイメージで覚える
ことわざや慣用表現は、文字だけで覚えるよりも、その言葉が表している場面をイメージすると記憶に残りやすくなります。
例題
「猿も木から落ちる」の意味として最も適切なものを選びなさい。
A.どんなに努力しても結果が出ないことがある
B.上手な人でも失敗することがある
C.人は自然と得意分野に向かう
D.努力しない人は成功できない
解答のポイント
猿は木登りが得意です。
それでも、ときには木から落ちることがあります。
この場面をイメージすると、
「得意な人や、その道に慣れている人でも失敗することがある」
という意味につながります。
したがって、正解はBです。
ことわざは意味だけを見るのではなく、「なぜこの表現になっているのか」まで考えると理解しやすくなります。
SPIの語句対策で大切な3つのポイント
SPIの言語問題に備えて、すべての語彙を丸暗記しようとすると負担が大きくなります。
まずは、次の3つを意識してみましょう。
- キーワードから意味をつかむ
- 似た意味・反対の意味を関連づける
- 場面やイメージと一緒に覚える
言葉を単独で覚えるのではなく、意味や関係性まで理解しておくことで、初めて見る選択肢でも考えやすくなります。
また、問題を間違えたときは、答えだけを覚え直すのではなく、
「どの意味を取り違えたのか」
「似た言葉と何を混同したのか」
まで確認すると、同じ間違いを繰り返しにくくなります。
SPI対策として押さえておきたい語彙・表現
ここからは、SPIの言語問題を考えるうえで知っておきたい語彙や表現をジャンル別に整理します。
「これだけ覚えれば大丈夫」という一覧ではありません。
語彙力を高めるための基礎材料として活用してください。
熟語・四字熟語
| 熟語・四字熟語 | 意味 |
|---|---|
| 臥薪嘗胆(がしんしょうたん) | 目的を達成するために苦労や努力を重ねること |
| 一攫千金(いっかくせんきん) | 一度に大きな利益や財産を得ること |
| 起死回生(きしかいせい) | 悪い状況を立て直すこと |
| 千載一遇(せんざいいちぐう) | めったにない良い機会 |
| 画竜点睛(がりょうてんせい) | 物事を完成させる最後の重要な仕上げ |
覚えるときは、説明文をそのまま暗記するより、
臥薪嘗胆=苦労して目的達成
千載一遇=めったにないチャンス
というように、短い言葉へ置き換えてみましょう。
ことわざ・慣用表現
| ことわざ・表現 | 意味 |
|---|---|
| 石の上にも三年 | 辛抱強く続けることの大切さ |
| 犬も歩けば棒に当たる | 行動すると、思いがけない出来事に出会うこと |
| 泣き面に蜂 | 不運の上にさらに不運が重なること |
| 急がば回れ | 急ぐときほど安全で確実な方法を選ぶこと |
| 羹に懲りて膾を吹く | 一度の失敗から必要以上に用心すること |
| 猿も木から落ちる | 得意な人でも失敗することがある |
ことわざは、意味+使われる場面をセットにすると覚えやすくなります。
たとえば、
急がば回れ=急いでいるときほど確実な方法を選ぶ
というように、自分が理解しやすい短い表現へ置き換えるのもおすすめです。
近い意味の言葉
似た意味の言葉を知っておくと、知らない語句が出てきたときにも意味を推測しやすくなります。
| 語彙 | 近い意味 |
|---|---|
| 遵守(じゅんしゅ) | 守る、従う |
| 敬遠(けいえん) | 避ける、距離を置く |
| 収束(しゅうそく) | 落ち着く、まとまる |
| 網羅(もうら) | もれなく含む、幅広くカバーする |
| 拙速(せっそく) | できは十分でなくても仕上がりが早いこと |
意味だけでなく、実際にどのような文章で使われるかも確認しておくと理解が深まります。
反対の意味の言葉
対義語をセットで覚えると、それぞれの意味がよりはっきりします。
| 語彙 | 対義語 |
|---|---|
| 繁栄(はんえい) | 衰退(すいたい) |
| 明朗(めいろう) | 陰鬱(いんうつ) |
| 謙虚(けんきょ) | 傲慢(ごうまん) |
| 寛容(かんよう) | 厳格(げんかく) |
| 静寂(せいじゃく) | 喧騒(けんそう) |
たとえば、
繁栄 ↔ 衰退
謙虚 ↔ 傲慢
のようにセットで整理しておくと、両方の意味を覚えやすくなります。
カタカナ語
カタカナ語も、難しい説明を丸暗記するのではなく、自分の言葉で一言説明できる状態を目指しましょう。
| カタカナ語 | 意味 |
|---|---|
| アジェンダ | 議題、話し合う項目 |
| コンセンサス | 合意、意見の一致 |
| リスクマネジメント | リスクを把握し、対応すること |
| イノベーション | 革新、新しい価値を生み出すこと |
| モチベーション | 動機づけ、やる気 |
分からないカタカナ語が出てきたときは、難しい定義をそのまま覚えるより、日本語で短く説明できる状態にしておくと理解しやすくなります。
文の中で意味をつかみたい表現
語句は単独ではなく、文章の中で使われます。
そのため、表現全体を自分の言葉へ言い換える練習も役立ちます。
| 表現 | 意味 |
|---|---|
| 敬意を払う | 尊敬の気持ちを持って接する |
| 実を結ぶ | 努力が成果として現れる |
| 責任を負う | 結果に対して責任を持つ |
| 道を譲る | 相手を優先する |
| 役目を果たす | 任された仕事や責任を全うする |
文章の中で見たときに、
「この表現を別の言葉で言うとどうなるか?」
と考えてみると、語句の意味を理解する練習になります。
ことわざだけを丸暗記しなくても大丈夫
SPIの言語対策というと、
「たくさんの熟語やことわざを覚えなければならない」
と考えてしまうかもしれません。
しかし、大切なのは暗記する数だけではありません。
言葉の意味を理解すること。
似た言葉や反対の言葉との関係を知ること。
文脈の中で意味を考えること。
この力を少しずつ身につけていけば、知らない語句が出てきたときにも、選択肢から意味を考えやすくなります。
SPIの勉強で間違えた問題があったときは、答えだけを覚え直すのではなく、
「なぜ間違えたのか」
「どの意味を取り違えたのか」
「似た言葉とどう違うのか」
まで振り返ってみましょう。
一問ずつ積み重ねることで、語句の知識だけではなく、SPIの言語問題を解くための考え方そのものが身についていきます。
まとめ|SPIのことわざ対策は「丸暗記」より意味を理解する
SPIの言語問題では、ことわざだけを集中的に覚えるのではなく、語句の意味・言葉同士の関係・文章の中での使われ方を理解することが重要です。
今回紹介した、
- キーワードから意味をつかむ
- 似た意味・反対の意味を関連づける
- 場面やイメージで覚える
という3つの方法を使いながら、少しずつ語彙を増やしていきましょう。
すべてを一度に覚える必要はありません。
問題を解き、間違えた語句を確認し、「なぜその意味になるのか」まで整理する。
この繰り返しが、SPIの言語問題への対応力を高める近道になります。


