SPIの文の並び替えが苦手な人へ|解き方のコツと考える順番

SPIの文の並び替えが苦手な人へ|解き方のコツと考える順番
SPIの文の並び替えは、最初からすべての順番を決めようとせず、「最初の文」「指示語・接続詞」「つながりの強い2文」の順に確認すると整理しやすくなります。
「SPIの文の並び替え、どこから考えればいいか分からない」
「全部の文を読んでいるうちに時間がなくなる」
「接続詞を見ても、順番を決めきれない」
SPIの文の並び替え問題では、文章をなんとなく読むのではなく、文と文のつながりを見つけることが大切です。
ポイントは、最初からすべての順番を決めようとしないこと。まず、次の順番で考えると整理しやすくなります。
- 最初に来そうな文を探す
- 指示語・接続詞を見る
- つながりの強い2文を見つける
この記事では、文の並び替えが苦手な人向けに、解くときに見るポイントと考える順番を分かりやすく整理します。
01 / 話のスタート
主題文
この文だけで、話を始められるか?
見るところ新しいテーマ・人物・出来事が登場しているか。
02 / 前の内容を受ける
指示語
「これ」「それ」「その」は、何を指しているか?
見るところ「この変化」「こうした制度」に当たる内容が、前にあるか。
03 / 前後の関係を示す
接続詞
この言葉の前には、どんな内容が必要か?
見るところ逆の内容、原因と結果、追加、言い換えなどの関係。
文の並び替えは「意味」より先に「つながり」を探す
文の並び替え問題を見ると、「文章全体の意味を理解しなければ」と思ってしまうかもしれません。
もちろん内容を理解することも重要ですが、最初から全文を完璧に理解しようとすると時間がかかります。
まず見るのは、次のような文同士の関係です。
- この文は最初に置けるか
- 「これ」「それ」は何を指しているか
- 「しかし」「そのため」の前には何が必要か
- 前後がほぼ決まる2文はないか
いきなり「1→2→3→4」と全部を決めるのではなく、「この2文はつながる」という小さなまとまりを作っていきましょう。
SPIの文の並び替えを解く6つのステップ
1.最初に来る文を探す
まず、文章のスタートになりそうな文を探します。最初の文には、次のような特徴があります。
- 新しいテーマを提示している
- 人物や出来事が初めて登場する
- 前の文を必要としない
- 「これ」「そのため」などで始まっていない
例:どちらが最初に置きやすい?
A:環境問題への関心は、世界的に高まっている。
B:そのため、企業にも新しい対応が求められている。
Aは、この文だけでも意味が成立しています。一方、Bは「そのため」が何を受けているのか分からないため、最初には置きにくいと考えられます。
まずは、「この文だけで話を始められるか?」を確認しましょう。
2.「これ・それ・その」の前を探す
次に注目したいのが、指示語です。たとえば、「これ」「それ」「その」「このような」「こうした」などです。
これらの言葉は、基本的に前に出てきた内容を受けています。
例:「この変化」は何を指す?
A:オンライン会議を導入する企業が増えている。
B:この変化によって、働く場所の自由度も高まった。
Bの「この変化」は、Aの「オンライン会議を導入する企業が増えていること」を指しています。したがって、A → Bというつながりが考えられます。
指示語が出てきたら、「何を指している?」と考えるだけでも、順番を絞りやすくなります。
3.接続詞から前後の関係を考える
接続詞も重要なヒントです。代表的なものを、前後の関係と一緒に整理してみましょう。
| 前後の関係 | 手がかりになる言葉 | 前に必要な内容 |
|---|---|---|
| 逆の内容・別の視点 | しかし・だが・一方で | 前と違う内容や、対比する視点が必要です。 |
| 原因・状況から結果・対応へ | そのため・したがって・そこで | 前に原因や理由、対応のきっかけとなる状況が必要です。 |
| 情報を追加する | また・さらに・加えて | 前に同じテーマの情報がある可能性が高くなります。 |
| 言い換える | つまり・すなわち | 前に、言い換えのもとになる説明が必要です。 |
接続詞を見たら、単語だけ覚えるのではなく、「この言葉の前には、どんな内容が必要?」と考えましょう。
4.つながりの強い「2文セット」を作る
並び替え問題では、最初からすべての文を並べるより、前後関係がかなり強い2文を先に見つける方法が有効です。
例:原因と結果をセットにする
A:企業ではテレワークの導入が進んでいる。
B:その結果、通勤時間を減らせる人も増えた。
Bは「その結果」と始まっているので、原因となるAとのつながりが強いと考えられます。つまり、A → Bを一つのセットとして扱います。
4文を一気に並べるのではなく、まずA → Bという塊を作る。そのあとで、この塊の前後に何が入るかを考えると、迷いにくくなります。
5.時系列・原因と結果を確認する
出来事を説明する文章では、時間の順番がヒントになります。たとえば、「まず」「その後」「次に」「最後に」といった言葉です。
また、原因 → 結果の関係も確認します。
例:何が先に起こった?
A:大雨が長時間続いた。
B:その結果、川の水位が上昇した。
C:一部の地域では避難が必要になった。
自然な流れは、A → B → Cです。
「何が先に起こり、その結果どうなったのか」を整理すると、順番が見えてきます。
6.最後に全文を読んで違和感を確認する
順番が決まったら、最後に文章全体を読みます。ここでは、次の点を確認します。
- 話題が急に飛んでいないか
- 「これ」「それ」がきちんと前の内容を指しているか
- 接続詞と前後の関係が合っているか
- 結論が途中に入っていないか
特に、「意味は通るけれど、もっと自然な順番がある」というケースがあります。最後の確認では、「文章として自然に読めるか」を見てください。
例題で考えてみよう
次の4文を自然な順番に並べてみましょう
解き方を説明するための例題です。
A:そのため、企業は働き方の見直しを進めている。
B:近年、働く場所や時間に対する考え方が変化している。
C:たとえば、在宅勤務やフレックスタイムを導入する企業も増えた。
D:こうした制度によって、働き方の選択肢は広がっている。
答えと4つの考え方を見る
正しい順番は、B → A → C → D です。
STEP1|最初の文を探す
Bは「近年、働く場所や時間に対する考え方が変化している」とテーマを提示しています。他の文を読まなくても意味が成立するため、最初の候補です。
STEP2|「そのため」を確認する
Aは「そのため」から始まっています。何かの変化を受けて、企業が働き方を見直しているという流れなので、B → Aが自然です。
STEP3|具体例を探す
Cは「たとえば」から始まっています。Aの「働き方の見直し」の具体例として、在宅勤務やフレックスタイムを紹介しています。したがって、A → Cと考えられます。
STEP4|指示語を確認する
Dには「こうした制度」とあります。これはCの「在宅勤務やフレックスタイム」を指しています。したがって、C → Dです。
これらをつなぐと、B → A → C → Dとなります。この例題では、主題文 → 接続詞 → 具体例 → 指示語というヒントを順番に拾うと、全文を何度も読み直さなくても整理できます。
時間がかかる人は、全文を何度も読み直す前に手がかりを探す
並び替え問題で時間がかかる人は、一文目から順番に何度も読み直していることがあります。
そんなときは、最初に文章の意味を考えすぎず、次の手がかりだけを先に探してみましょう。
まずチェックするもの
- 最初に置けそうな文
- これ・それ・その
- しかし・そのため・つまり
- 具体例を示す「たとえば」
- 時系列を示す言葉
それだけで、「この文の前後はほぼ決まりそう」という部分が見つかる場合があります。
順番が決まったあとは、6つ目のステップで説明したように、全文を読んでつながりを確認しましょう。
練習では「正解」だけでなく理由を確認する
問題を解いたあと、「正解したから次へ」だけでは、なかなか安定しません。
答え合わせでは、次の点まで確認してみましょう。
- なぜこの文が最初なのか
- この「それ」は何を指しているのか
- なぜこの2文が続くのか
たとえば、「B→Dを間違えた」ではなく、「Dの『この制度』が何を指しているか確認しなかった」と残しておくと、自分の苦手が具体的になります。
例題を振り返る記入例
考え方を示す架空の例です。
- 間違えた箇所
- Dを、制度の具体例を述べるCより前に置いてしまった。
- 見落とした手がかり
- Dの「こうした制度」が、Cの在宅勤務やフレックスタイムを指していること。
- 次にすること
- 指示語を見つけたら、何を指しているかを一言で書いてから順番を決める。
SPIの文の並び替えのおすすめ練習方法
STEP1|時間を測らずに解く
最初は、速さより文の関係を説明できることを優先します。
STEP2|つながった理由を書く
「そのためがあるから」「この制度が前の文を指しているから」というように、短く理由を残します。
STEP3|間違えたパターンを分類する
間違いを、次のようなパターンに分けてみましょう。
- 接続詞を見落とした
- 指示語を確認しなかった
- 主題文を間違えた
- 時系列を取り違えた
STEP4|慣れてから時間を意識する
解き方が安定してきたら、時間を測りながら練習します。最初から速さだけを求めると、文章をなんとなく並べる癖がつくことがあります。
正しく考える → 慣れる → 速くするの順で進めましょう。
なお、練習には市販の問題集や練習問題などを利用し、解説まで確認できる教材を選ぶと、自分の考え方との違いを確認しやすくなります。
ほかのSPI対策も確認する
計算問題にも取り組みたい方は、SPIの暗算・計算を速くするコツも参考にしてください。
言葉の知識も整理したい方は、SPIのことわざ・熟語対策と出題範囲の考え方も確認できます。
文の並び替えでよくある疑問
最初から全文をしっかり読んだ方がよいですか?
内容を理解することは大切です。ただ、最初から全文を完璧に理解しようとして時間がかかる場合は、主題文・指示語・接続詞などの手がかりを先に探してみましょう。順番が決まったら、最後に全文を読んで自然につながるか確認します。
接続詞を見ても順番を決められないときは?
接続詞の前に必要な内容に加えて、「これ」「その」が指す内容、具体例、時系列も確認します。すべての順番を一度に決めず、前後関係が強い2文を先にセットにして、その前後を考えてみましょう。
練習では最初から時間を測るべきですか?
まずは時間を測らず、「なぜこの文が先なのか」「なぜこの2文がつながるのか」を説明できることを優先します。解き方が安定してきたら、時間を測りながら練習しましょう。
まとめ|文の並び替えは「2文のつながり」から考える
SPIの文の並び替え問題で迷ったら、次の順番で確認してみましょう。
- 最初に置ける文を探す
- 「これ・それ・その」が何を指すか確認する
- 接続詞から前後の関係を考える
- つながりの強い2文セットを作る
- 時系列・原因と結果を確認する
- 最後に全文を読んで確認する
大切なのは、最初から全部の順番を当てようとしないこと。まず、「この2文はつながる」という関係を一つずつ見つけていきます。
文の並び替えが苦手だからといって、読解力がないと決めつける必要はありません。どこを見るかが分かると、問題の見え方は変わります。
接続詞、指示語、文同士の関係。この3つを意識しながら、まずは一問ずつ練習してみてください。
今日の一歩:例題の4文から、つながる2文を一組選び、つながる理由を一言で書いてみましょう。


