婚活をして「確実に得られるもの」と「絶対に得られないもの」

婚活をしていると、ふと不安になる瞬間があります。
「私、何か得られてるのかな?」
「時間をムダにしてるだけじゃない?」

その気持ち、すごくよく分かります。
出会いを求めて、頑張って、傷ついて…
それでも目に見える“成果”がないと、自分がどこに向かってるのか分からなくなる。

でも、婚活には“確実に得られるもの”と“どう頑張っても得られないもの”があるんです。
それを知っておくだけで、気持ちがだいぶ楽になります。


婚活をして確実に得られたもの

まずはポジティブな話から。

婚活を通して、一番得られたのは自己理解でした。
「私はこんな人が好きなんだろう」と思っていた条件――年収、身長、見た目。
実際に会って話してみると、それだけじゃ物足りないことに気づくんです。

「安心して話せる人が一番だった」
「価値観が近い人じゃないと続かない」
こうした“気づき”は、婚活の中でしか手に入らなかった大切な学びでした。

そして、もうひとつ得られたのが人を見る目
何人も初対面の人と話していく中で、相手の“言葉と態度”のズレが自然と見えるようになってきました。
たとえば「誠実さ」をアピールしてる人ほど、“言動が一致してない”ことにすぐ気づけるようになるんです。

それに、最初は緊張していた初対面での会話も、回数を重ねることでスムーズに。
会話力や距離感の取り方も、自然に身についてきました。

婚活は「人と出会うことの訓練」でもあります。


婚活ではどうしても得られなかったもの

けれども、残念ながら、婚活ではどうしても得られないものもありました。

たとえば、無条件に愛される安心感
婚活の場は、いわば“条件付きの市場”。
どうしても年齢やスペック、容姿など、表面的な要素で判断されやすい。
だから、誰かが「あなたの全部を愛してくれる」なんて奇跡は、そう簡単には起きません。

また、理想の恋愛展開も、婚活ではなかなか訪れません。
マッチングして、LINEして、会って…
“ときめき”どころか、単なる面接みたいな日々が続くこともあります。
正直、疲れるし、虚しくなることもありました。

そして一番辛いのが、すぐに結婚できるとは限らないこと
付き合ったけど価値観が合わなかったり、タイミングが合わずに別れたり…
「出会ったらゴール」なんて思っていた自分の甘さに気づかされました。


理想と現実のギャップに、心が折れそうになった日々

ある30代の女性は、婚活1年目はとにかく理想の条件の人ばかりを求めていたそうです。
でも、誰とも深い関係にはなれなかった。

そんな中、価値観の近い人と出会って、
「一緒にいて安心できるって、すごく大事なんだ」と実感した。
そのとき初めて、恋愛でもなく条件でもなく、“信頼”が軸になったと言います。


婚活で得られた「強さ」という財産

婚活では、当然“お断り”もたくさん経験します。
心が折れることもあるけれど、それでも続けていくうちに、
「私の価値は、相手が決めるものじゃない」と思えるようになった。

これは、婚活を通じて得られた大きな“強さ”です。
誰かに選ばれることばかりを考えていた自分が、
いつの間にか「自分で選ぶ」視点を持てるようになった――
その成長が、何よりも嬉しいと思えるようになりました。


得られないものに囚われず、自分を取り戻す視点

婚活にすべてを賭けてしまうと、得られないものばかりが目につきます。
でも、婚活以外の時間――仕事や趣味、友人との時間――が自分を整えてくれることもあります。

「自分には価値がある」
そう思える場所が、婚活以外にもあることを忘れないでください。


婚活の本当の意味とは?

最後に気づいたのは、婚活って
“誰かに選ばれるための競争”じゃないということ。

「私はどんな人生を送りたいのか」
「そのためには、どんな人と一緒にいるのが幸せか」

それを考えるきっかけになる時間こそが、婚活の本当の意味だと思うんです。


結婚できたかどうかじゃなくて、
その過程でどれだけ“自分に正直に生きる力”を育てられたか。

それが、婚活で得られる一番大きな価値なのかもしれません。

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