正社員じゃなきゃ不安…
その迷いは、あなただけじゃない。
「就職って、ほんとに正社員じゃないとダメなの?」
そんなモヤモヤを感じたこと、ありませんか?
多くの人が「正社員=安定」と教わり、それを目指して就活をします。けれど、実際に求人を見てもピンと来ない。企業説明会では「自分が働くイメージ」が湧かない。やりたいことも特にないし、かといって不安定な道を選ぶ勇気もない…。
今回の相談者もそんな悩みを抱えていました。
「やりたいことが分からない」「安定かやりがいかで迷っている」「正社員にこだわるべきか」——。
けれど、こうした悩みを抱える人は決して少数派ではありません。
むしろ、**現代の就活生の“多数派”**なんです。
もう、“正解のレール”は存在しない。
かつては「いい大学 → 大企業 → 一生安泰」というレールがありました。でも、今の時代は違います。
副業が当たり前になり、リモートワークも広がり、会社に所属しなくても稼ぐ道が出てきました。自分にとっての“心地よい働き方”を選ぶ人が増えているのです。
だから、「正社員だから安心」という時代ではもうない。
むしろ、「どんな生き方をしたいか」が働き方を決める軸になる時代に、私たちは生きています。
迷っているって、ちゃんと考えている証拠。
「やりたいことが分からない」「自分には何が向いているのか分からない」——こうした迷いは、“情報過多”の現代ではとても自然なこと。
SNSで見るキラキラした人生、親からのアドバイス、周囲の期待。
それらに惑わされて、自分の“本当の気持ち”が見えにくくなるのも無理はありません。
でも、大丈夫。迷っているということは、それだけ真剣に「自分の将来」を考えている証です。
キャリア選びの基準は、「収入」から「生き方」へ
いま、キャリアの選び方は確実に変わってきています。
たとえば、「高収入」よりも「自由な時間」や「やりがい」「人間関係の良さ」を重視する人が増えている。
Z世代と呼ばれる若者たちは、“自分らしさ”や“働きやすさ”を最も大事にしているというデータもあります。
これからは、「どの会社に入るか」ではなく、
「どんな働き方がしたいか」から逆算する方が、幸せになれる可能性が高いのです。
「安定」か「やりがい」か——その二択にしない。
就活の悩みとしてよくあるのが、「安定を取るか、やりがいを取るか」という二択の迷い。
でも、実はこれ、“どっちかを選ぶ”必要はありません。
たとえば、比較的安定した業界の中でも、自分が興味を持てる仕事を選べば“やりがい”も見つけられるし、スキルを伸ばしていけば、“やりがい”を“安定”に変えることもできる。
だから、最初から「正解」を求めなくていい。
**まずは“納得感のある選択”をすること。**それがすべての始まりです。
正社員=安定? 本当にそう?
正社員という働き方は、たしかに福利厚生や雇用の安定感は魅力的です。
でも、今では“正社員=安心”という構図も崩れ始めています。
ジョブ型雇用や成果主義の導入、40代・50代の早期退職など、企業側も変わりつつあります。
一方で、契約社員やフリーランスでもしっかり収入を得て、好きな時間に働いている人もいます。
働き方に優劣はありません。大切なのは、**「自分が納得できる選択かどうか」**です。
どうすれば納得できる選択ができるのか?
まずは、自分が大切にしたい価値観を言葉にしてみましょう。
たとえば「自由」「安定」「成長」「社会貢献」など。
そして、将来どう生きていたいか——“5年後の暮らし”を思い描いてみてください。
その暮らしに近づける選択が、あなたにとってのベストなキャリアのはずです。
就活は、ゴールじゃなくて「自分を知る旅」のようなもの。
社会に出る前に、自分の人生の軸を見つけるチャンスなのです。
最後に
迷っていい。焦らなくていい。
「正解」にとらわれるより、「納得できる選択」をすること。
それが、令和を生きる私たちにとっての“新しい働き方”のカギなのです。
あなたの就職活動が、「自分らしい人生」を始めるきっかけになりますように。